むすこの同級生を増やしたい!天龍村・田舎で子育て

東京から長野県最南端・天龍村に移住し7年。「ずくなし」(方言で面倒くさがりのようなニュアンスの意味)とあきれられた私も2児の母になりました。田舎での子育ての日々をありのままに綴ります。

家の裏の畑で野菜作り〜赤ちゃんを背負って耕すの巻〜

 

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今日は久々に畑の作業!

今週はだんなさんがインフルエンザを患っており、予定をすべてキャンセル。体調はかなり回復し、普通に起きていられるように。

家でのんびりと過ごしておりましたら、裏の畑から機械の音。

坊ちゃんも起きたので3人で見に行ってみると、ご近所のKさんが作業をしていました。

今住んでいる古民家は2年前に土地ごと家主さん(現在は首都圏にお住まい)からまるまるもらったもので(ありがたや〜)、裏にはなんといいサイズの畑もあるのです。畑の名義はまだその家主さんのものだけど、「Kさんも使いたいって言っているので相談して好きに使ってくれていいよ」とのこと。貸賃は無料です!

玄関から10歩(台所の窓からならはしごで5歩)の畑が使い放題!何て素敵な環境。

東京に住んでいた頃、家庭菜園をやってみたくて区の有料の貸し出し畑の抽選に応募し、落ちたこともあったなあ。

私の野菜作りはど素人!自分で食べるものを作ることにあこがれてこの村に地域おこし協力隊として来たわけですが、任期1年目でやらせてもらった「農業」は3種類の野菜を生産し販売すること体験し、”農産物を作って売って生活する”のがどれだけ大変なのかを知りました。そして「私のやりたかったことは家庭菜園なんだ」ということをようやく気付くのです。どれだけ鈍いんだ、私。。この話は長くなるのでまたいつか。

 

さてさて念願叶った家庭菜園!ベテランKさんと仲良く土地を分け合い始めました。一昨年は素人なりに、失敗しながら、仕事の忙しさを言い訳に草の管理ができずにKさんに迷惑もかけながらも好きな野菜を育てて楽しみ。

しかし去年は妊娠が発覚し、里帰り出産をすると決めており野菜の世話ができないことが分かっていたので何も植えなかったのです。

そして今年!!仕事をやめ、育児に専念できる時間をもらっている今、また畑ができる!楽しみ〜!今年は家にいる時間が多いから、野菜のお世話や収穫がもっとこまめにできる(はず)!!

そして話は冒頭に戻るのですが、畑に行くとKさんが「みんなの所、耕しておけばじゃがいもがすぐに植えられるから少し草を抜きな〜」と、一緒に草抜き作業をしてくれ、クワしか持っていない私たち夫婦に、Kさんが農耕機を貸してくれました。神様!

だんなさんは初めての運転!病み上がりですが坊ちゃんを背負って奮闘しました。曲がり角が難しいのよね。最後の仕上げはベテラン先生にお願いして。

こうやってご近所の方に教わりながら野菜を作れる環境っていいなあ。

ありがたや〜

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赤ちゃんと歯医者に行く

先日、豆を食べたら歯が欠けてしまい歯医者にかかった。(出産の時に歯を食いしばりすぎたのか!?)

5ヶ月の赤ちゃんと二人で歯医者に行くのはすごく困難だ。

もし村の歯医者さんなら、知ってる人が何人かはいるだろうから待合室のソファに寝かせておき、待っている患者さんに「ちょっと見ててください、お願いしますぅ」とあつかましく言えるだろうが、うちの村には歯医者がなく、ここは家から車で30分の隣村の歯科医院。スタッフも誰も私のことを知らないアウェイだ。

初めの治療は旦那が休みの土曜日に三人で車に乗って行ったんだけどすごーく混んでいて待つこと50分経過。「坊やがおっぱいを飲みたくて泣いてないかしら、旦那が手を焼いてないかな」と診察台の上で心配になり(昼間は授乳間隔1時間しか空かないこともあるので)、歯科助手さんに赤ちゃんが待っているから早くしてくれないかということを伝える。(予約の時点で赤ちゃんがいることを相談していればよかったのだが田舎の歯医者だから大して混まないだろうと甘く見ていた…)するとすぐに先生が来てくれ、欠けた歯の仮詰めすること数分、すぐに終了。。。

え?

めっちゃ早いじゃん?

50分待って治療1分ですか???(多分1分よりもかかっているだろうけど体感1分)それなら本当に治療始められる時間に予約入れさせてよ〜!!

歯医者にも言い分があるのだろうが、その勝手が分からない素人の私はうんざりした。

車に戻ると坊やはスースー寝ていて、私の心配は杞憂に終わったのだが。。。

 

そこで次回の診察の予約は

「赤ちゃんがいるので空いていてあまり待たない時間でお願いします!!!」

「うーん、そしたら平日の朝イチか午後イチね〜」

 

ということで助っ人・近所のおばあちゃんのきよこさん(81)に一緒についてきてもらい子守をお願いすることになった。きよこさんは先日遊びに行った時に歯医者に行く話をしたら「次回は私が坊を見ててやるよ」と申し出てくれたのでちゃっかり甘えることにしたのだ。

 

きよこさんとの出会いは2年前の年末。一人暮らしのお年寄り約200人に手打ち蕎麦を配りに行くイベントでちょうど私がきよこさんの住んでいる地区の担当になり、配りに行った時にあつあつのフライドチキンをもらったこと(これは都会に住んでいる人にはこのテンションが伝わりにくいと思うが、この村では手作りのものが多くてチェーン店の食べ物をお目にかかることが少ない)と、「ありがとう」と蕎麦を受け取ってくれたきよこさんの素敵なにこにこ笑顔に惹かれたことから始まる。

道端でときどき顔を合わせることがあり「今度みんなで遊びにいらっしゃいよ」といってもらい、仲間とごはんをご馳走になった。働いている時はなかなか忙しくて行けなかったが出産して戻ってきてからは、編み物を教わりによくお邪魔するようになった。赤ちゃんを本当の孫のようにかわいがってくれし、とっても気さくな人柄で大好きなおばあちゃんだ。

 

さて歯医者の診察当日。今日はすぐに診察室に呼ばれ、30分ですべて終わった。前回から比べるととてもスムーズである。よしよしと車に戻ると坊やはしっかりきよこさんの腕の中でスヤスヤ気持ちよさそうに寝ていた。帰り道にはスーパー『酒と本屋』に寄り(初めて見た時は衝撃の名前だった。でも酒も本も大して置いてない)、きよこさんはお買い物をして帰った。

実家なら親が見ていてくれるだろうし、都会なら探せば託児サービス付きの歯医者もあるだろう。だけど私の住んでいるところには親でも親戚でもないおばあちゃんが付き添ってきてくれる。これってすごいことじゃないかなあ。あったかくて本当にありがたい。